家族に関する神の永遠の計画
(末日聖徒M・ラッセル・バラードの話しから抜粋)
男女の間の結婚は、神によって定められたものであり、家族は神の子供達の永遠の行く末に対する創造主(神)の計画の中心を成すものです。
家族について分り易く説明するために、末日聖徒が「救いの計画」と呼んでいるもの、すなわち天の御父の永遠の計画では、私達と私達の家族が不滅であり、永遠に続くものであることを強調しています。
この世に来る前、私達は天の御父である神と共に住んでいました。神は文字通り私達の霊の御父であり、私達は神の霊の子供です。したがって、この世に生を受ける人は皆、霊の兄弟、姉妹なのです。
神の大いなる目的は、私達一人一人が神の全ての祝福を享受できるようにすることです。
神の計画の中心は、イエス・キリストです。 イエス・キリストは贖いによって御父の目的を果たされました。
私達が神様の計画を受け入れて結婚するならば、この世においても、永遠にわたっても夫婦と家族のきずなは、神様の権能によって結ばれ、墓を超えて続くものとなります。
それは、社会や法律、世論が変わろうとも、家族に関する世の解釈が、神の子供達のために神が定められた目的と計画に取って変わる事はできません。そのような事はおこりません。
しかしその様な教義や声明は、不合理な宗教的意見だと考える人もいて、現在の世界において、結婚生活と子供が軽視される一方で、2015年の6月にアメリカ合衆国最高裁判所は、同性結婚を認めましたが、しかしながら誠実で理性ある人々が異なる意見を持つ事もあるのを、あえて認めました。
結婚は宗教に従って生活する人々にとって神聖なものです。
フランシスコ法王はこう語っておられます『神は幸福になるように男と女を創造されました。補え合える人と人生の旅を共にし、愛にあふれるスバラシイ経験をし、愛し、愛され、自分達の愛が子供という形で結実するのを、目の当たりにするように創造されたのです。』
又、南部バプテスト教会はこう宣言しています『結婚は一人の男性と一人の女性を、生涯にわたる聖約によって結びつけます。夫と妻はともに神の形に創造されたため、神の前に等しい価値を有します』
永遠の家族について、末日聖徒が抱く教義上の信念と、ほかの教派の著名なキリスト教指導者の語った言葉を読むと、末日聖徒が伝統的な家族を養い、守り、推進することに、これほど熱心な理由が理解できるようになります。
信仰、家族、自由
結婚は男女という異なる性を持つ二人の結びつきなのです。
この国および全世界で、理性ある誠実な人々は長い間誠意をもってこのように考えてきましたし、これからもそう考え続けることでしょう。
両親には愛と義をもって子供達を育て、また互いに愛し合い、仕え合い、神の戒めを守るように教える、という神聖な義務があります。
夫と妻、即ち父親と母親は、これらの責務の遂行について、将来神の前で報告することになります。
私達は世の流れに逆行しているように思われるかも知れませんが、伝統的な結婚の見方を固持し続ける私達を、支持する動きもたくさんあります。
愛し合うための指針となる原則
家族の中では意見の合わない人を避けず、避けるべきでもないのと同様に、外見や考え方、行動が自分と異なる人を避ける事は出来ませんし、避けるべきでもありません。
私達は人として最大限、模範的な振る舞い、神のすべての子供達に愛と思いやりを示します。
とげとげしい口調で話したり、レッテルを貼って人をばかにしたりすることなく、意見の異なる人の中でも互いに理解し、敬意を払ってだれもが平等に扱われるよう努めます。
イエス・キリストは、人を愛することにおいて究極の模範であられました。私達一人一人の罪や代価を払うという、苦痛に満ちた十字架の刑のほんの数時間前に、キリストは使徒達と共に過ぎ越しの食事、すなわち最後の晩餐を取り、死すべき肉体をもって与えることのできる最後の指示を与えられました。その教えの中に人の心を鼓舞し、人生を変える宣言があります。
『わたしは新しい戒めをあなた方に与える、互いに愛し合いなさい。わたしがあなた方を愛したように、あなた方も互いに愛し合いなさい。』(ヨハネ13:34)
わたし達は男女間の結婚の長所について、異なる意見を持つ人を見下したり、傷つけたりすることなく、具体的に熱く語ることができます。信条や習慣に関係なく兄弟姉妹として、理解し合う努力をするべきです。
まとめ
末日聖徒イエス・キリスト教会の教義と神学は、文字通り家族に始まり、家族に終わります。先に言ったことを繰り返します。
わたしたちは、この地上に生を受ける前に、神の家族の一員として前世で霊として暮らしていたことを信じています。そして、地上にいる間に天の両親の子供として、神の戒めを守る人に約束された祝福を受けるために、備えなければならないことを信じています。
この知識があるので、この世に別れをつげ、神のみもとに戻り、神の計画の真の目的をはっきりと知るその日のために、わたし達は各人が備えるのです。