真理と計画
現代の啓示で、真理とは
「現在あるとおりの、過去にあったとおりの、また未来にあるとおりの、物ごとについての知識である」と定義されています。(教義と聖約93:24)これは「神の計画」に完全に当てはまる定義です。
わたしたちは 今、情報が大いに広まり普及した時代に生きています。しかしこうした情報のすべてが真実とは限りません。
真理を探し求め、その過程で頼る情報源を選ぶ際には、慎重になる必要があります。この世的な名声や権威を、適格な真理の情報源であるかの様に考えてはなりません。
芸能人、人気アスリート、あるいは、匿名のインターネットの情報源から発信されている情報を、信用することに関して気を付ける必要があります。
一つの分野を極めているからといって、ほかの事に関わる真理をも極めていると見なしてはならないのです。
情報源となる側の動機についても、同様によく考える必要があります。
聖文にも偽善売教に対する警告があります。情報源が匿名または、不明な場合はその情報自体も、疑わしい場合があります。
個人的な決断は、その分野に関わる適切な情報源から来る、情報をもとに下すべきであり、利己的な動機に基づいた情報に左右されるべきではありません。
宗教についての真理
宗教についての真理を探し求める際は、祈りや、聖典の証、聖文や現代の神の預言者の言葉、の研究など その探求にふさわしい霊的な、方法を用いるべきです。
この世的な教えのために、宗教上の信仰を失った人の話を耳にすると、いつも悲しくなります。
かつては霊的な視野を持っていた人でも、自らの選びにより、霊的に盲目になって苦しむことがあります。
問題は、彼らが自分に見えている、と思う事の中にはないからです。問題は、彼らがまだ見えていないこと、の中のあるのです。
科学的方法は、いわゆる科学的な真理へと、私達を導きますが、この「科学的真理」が全てではありません。
「研究によって、また信仰によって」学ぶことのない人々は、真理への理解を科学的手段で、立証できるものに制限してしまうため、真実の探求において人為的な限界を、設けてしまうことになります。
末日聖徒イエス・キリスト教会
わたしは、末日聖徒イエス・キリスト教会にキリストの完全な福音があることを、信じています。福音は真理と永遠の悟りの基盤です。
これから「末日聖徒イエス・キリスト教会」の教義の基盤である 回復された福音の真理についてお話します。
これらの真理について、注意深く検討してください。おそらくまだ理解されていないものも含めて、わたしたちの教義や慣行について多くを説明しているからです。
神は 実在し、これまで生を受け、これから生を受けるすべての人の、霊の愛にあふれた御父であられます。
性別は永遠です。この地上に生まれる前 わたしたちは皆、男性あるいは女性の霊として神のもとで暮らしていました。
大昔、地球が軌道を回り始めるよりずっと前、太陽が、その燃える腕を冷たい宇宙に向かって伸ばし始めるよりずっと前に、大小様々な生き物が、この地球に増え広がるずっと前に始まります。
皆さんは、はるか遠くにある美しい場所で暮らしていました。その場所は「前世」と呼ばれますが、その場所での生活について詳しいことは分りません。
でも知っていることは、わたしたちの天の御父は、御自分がどのような御方か、わたしたちが何者で、どのような者になれるかについて明らかにしてくださったのです。
「第一の位」と呼ばれるその場所で、神を見て、神の御声を聞いた皆さんは、神が存在されることを完全に理解していました。
また、神の御子であるイエス・キリストを知っていました。その御子を信じる信仰がありました。
そして安全な前世にとどまる事が、自分の使命ではないことを知っていました。永遠の家であるそこを愛していましたが、旅に出たいと願い、旅に出る必要があることを知っていました。
御父の腕を離れて、忘却の幕を通り抜け、死すべき肉体を受け、成長して天の御父にさらに近い者となり、御父の御前に帰るために 助けとなる様々な事柄を学び、経験をするのです。
「神の計画」とは、御自分の霊の子らが永遠に進歩することができるように、神が定められた計画です。この計画はわたしたち一人一人にとって不可欠です。
この計画の下に、神の愛する霊の子供達が、現世に生を受け、肉体を得、義にかなった選択をすることにより、永遠に進歩することが出来るよう、神はこの地球を創造されました。
これを有意義なものとするには、現世において相反する勢力である、善と悪 から選ぶ必要がありました。
そのために、反対のものがなければならなかった為、神は(神に背いて追い出された)サタンを使って、神の子らが、神の計画に反した行動をするように神の子らを誘惑し試すことをゆるされました。
神の計画の目的は、神の子供達に永遠の命を選ぶ機会を与えることでした。これは、現世での経験に加えて、死後 霊界で成し遂げられる来世のおける成長によってのみ、実現可能となります。
御子イエス・キリストの贖罪
現世においてわたしたちは、サタンの邪悪な誘惑に負け、罪を犯し、汚れ、そして遂には死にいたります。
その場合、神の計画にある通り、父なる神が御自分の独り子であられるイエス・キリストを、救い主として、わたしたちを救う為に、備えてくださいました。
救い主は、御自分の定められた条件に基ずき、すべての人を罪から清めるための代価を支払うために、贖罪をもたらしてくださいます。(贖罪とは、人間の犯した罪を、神の子であり人となったキリストが十字架の死によって贖い、神の赦しを得ることです)
その条件には、キリストを信じる信仰や、悔い改め、バプテスマを受ける、等があります。
神の偉大な幸福の計画は、永遠の正義と、イエス・キリストの贖罪を通して得られる憐れみとの間に、完全な調和をもたらします。
愛に満ちた神はわたし達一人一人に手を差し伸べておられます。
わたしたちは神の愛と、神の独り子の贖罪により、全人類が「福音の律法と儀式」に従うことによって、救われ得るのです。
そして人は、この試しの世を終わって、天に帰ったとき、再び神と一緒に住めるのです。唯、この世に生まれる前の前世の状態とは違います。
人はこの試しの世の現世での、生き方、行いによって来世の住む場所が人によって違ってきます。ですから人は、今、この現世において、善を選び、慈愛を持ち、奉仕をするよう求められます。