先日ある人からこの様に問いかけられた。『「幸せ」って何?』
幸せとは人によって違うもの
幸せってなに? 何を持って「幸せ」っていうのだろうね。
そういわれると難しいですね、でも人は誰でもよく「幸せ」という言葉を口にします。たとえば
「幸せになりたい」「私は幸せ者です」等、でも一般的に考える事は、幸せとは、経済的に満たされて生活に困らない、とか 自分の好きな人に愛されている、とか 自分の欲しい物が何でも手に入って欲求不満がない、等という事を言うのではないだろうか。
または、健康的に恵まれて幸せ、とか家族に恵まれて幸せ、とか「幸せ」というものは各々人の考え方によって違ってくるものだと思います。よって「幸せ」って何?どんな事を言うの?と聞かれても一言で応えられないのが当たり前でしょう。
しあわせとは「仕合せ」というもの
ところで「しあわせ」という文字は「仕合せ」と書きます。
その意味は、「めぐりあわせ」「機会」「天運」「なりゆき」「始末」「事の次第」「事情」「特に良くない結果」等、意味はいろいろありますが、必ずしも幸福を意味するだけではない様です。
「仕合せ拍子」・・・調子よく幸運に際会する。
「仕合せ者」・・・幸福者、果報者。
そして、「幸せ」と書く時は、・・・幸福、幸運、幸い、運が向く、等の意味に多く使っています。
金澤翔子の幸せ
先日 私は「金沢翔子さん」の「個展」を見る機会がありました。
彼女は「ダウン症」の書家である。おもに彼女の書は、大字で神懸かっている。そして人に幸せを与えるものだった。何故なら
ダウン症児とは、千人に一人という特に40歳以上の母親から生まれる。(40歳以上になると女性の染色体に異常が出てくる為)
そしてその子供は、先天性染色体異常症で「発達・成長の障害」で、又「先天性心疾患」を伴う事が多いので、10年位しか生きられないという統計がある。その為彼女のお母さんは、自分の最愛の子供がダウン症と知った時、大変ショックを受け、涙に暮れて神に祈った。「自分の命に代えても子供を正常児に治してほしい」と祈り続けたという。しかしその奇跡は起こらなかった。
そこで、書家である母はダウン症の娘に5歳から「書」を学ばせた。普通の子と同じ様に又それ以上に厳しく教育した。そして彼女は立派な書家になった。しかもその成功は普通の人以上のものだった。32歳にして世界に知れ渡る書家になった。
そして身体的にも健康な娘に、母はこの上ない幸せを得て、神に感謝の祈りを捧げているという。
その翔子さんは、ダウン症という障害の特徴から、正常な感情ではないから、社会の構造は分らないし世俗への欲望は全くない。お金も名声も何も欲しいとは思わない。ただ、周りの全ての人達が幸せであれば良いし、その為には自分の持てる全てを上げ果てて、自分を捨てて、皆の幸せな姿を見て幸せを感じるのである。
こういう我欲がなく、他人の幸せを乞い願う美しい心の人には人間の力ではなく、大きな力(神の力)が降りてきて、普通の人には出来ない事を簡単に成し遂げてしまう力が与えられる。
「幸せとは」自分の事を望むのではなく、周りの人々の為に「力をつくし」「思いをつくす」事にあるのです。
翔子さんの様に、人を完全に信じて愛し、喜びに満ちる空想家であればどんな時でも幸せなのです。
真の幸福とは、そして幸福の秘訣は
真の幸福は(キリストの模範に従い)善良さや、愛、正義、思いやり、など神の特質を伸ばすことによってもたらされます。
人々に奉仕し、人間の持つ肉欲を克服し、御霊の促しに従うことによって得られます。
熱心に働き、健康的な生活を送り、友達と家族を得、個人として何かを成し遂げることによって、得るのです。
この世で何を持っているかいないかに関わらず、心の奥底で感じる事ができ、永続する幸福は神の計画を知りその計画に従うことによって、得られます。
まとめ
「幸せ」とは心が作り出すものですね、だから他人から見て「あの人は幸せな人だね」とは、言う事はできません。他人から見てそう思っても、その人の心はそうでないかも知れないからです。